なにごとも亜流

日々のぐるもや思考とか平凡・珍事などの記録

エッセイブームの到来

最近エッセイにハマっている。

そもそも今回のブログ再開に当たっても、このマイブーム・エッセイという潮流は少なからず影響している。

 

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きっかけといえば、なんの気なく転職サイトに登録したら「受けてみませんか?」と某KA●KAWAさんの中途採用からお声がかかったのがはじまり。

予習がてら●DOKAWAさん肝入りの所沢さくらタウンに赴き、

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俵万智展とかYOASOBIが紅白で夜に駆けてたところとかを堪能した後に、

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同施設内の本屋でたまたま好きな声優である櫻井孝宏さん(ミーハーどころだと鬼滅の義勇さん)が表紙を飾った雑誌が目にとまり、

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それがこれまたKADO●WAさん看板雑誌ダ・ヴィンチで、雑誌内に当の櫻井さんはじめ星野源さん・松下洸平さん・弘中綾香アナ・そして長濱ねるさん!!!!などなど数々のエッセイが連載されており、読んでみたらこれがとっても面白くて、しかもダ・ヴィンチAmazon Unlimitedで毎月読めるってわけですっかり読み耽ってしまったという事の顛末。

ちなみにKADOKA●さんはこんなあっさい予習ベースで揚々と臨むものの、一次面接で引くほど振るわず見事玉砕。近しい業務経験もあったのに全く武器として役立てられず。

受けてみませんか?と言われた手前なんかほんと逆にすんませんでした。

 

とはいえ読み物のジャンルとしてのエッセイに魅了されたのはこの会社との出会い(片想い?)が始まりになっているのでとても感謝しています。これからもいち消費者として、ダ・ヴィンチは購読していきます。 あぁ悔しい。

 

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大学時代はよく小説を読んでいた。友人から「これを読んで女性のちょっと毒々しい生々しい部分を少しは知った方がいい」と勧められた唯川恵にはじまり(ちぢみ上がったハタチの少年)、みんな大好き伊坂幸太郎、女性の毒々(略 で読み出した江國香織、自身と同じ背丈で眺めた青春の彩りが快い朝井リョウ、そいてインテリ大学生の厚みを増すべく手を出した種々の文豪たち(漱石、太宰、芥川etc…)の名作 (の1番有名どころ)……。

中でも大学生活後半ごろからは村上春樹がマイブームに。パクチーよろしく好き嫌いがはっきり分かれる当著者の作品は例外なく珍味、かつ私にはとても美味。

とはいえホットケーキにコーラかけて食べるなんて勿体無いことはできない、毎年ノーベル文学賞発表になんらか別の世界線を想起することもできない、いたって凡庸なレベルのファンとしてである。なんだろうあの独特の世界観。どの作品でも大概、熱いシャワーを浴びて、レタスのサンドイッチ作って食べて、何らかのレコード聴いて、青山とかその辺のパンピーは住めないエリアに車持ちで暮らし、何らかの淑女とチョメチョメして射(自主規制)、独身貴族謳歌しているあの世界観は定期的に摂取したくなる。大学生後半という、その先に大きな「社会」なるものが広がり、真の意味でのオトナの仲間入り手前の年頃には、麻薬的な読み物であった。ついには卒業旅行にも持って行ったりする始末。やれやれ。

 

社会人になるとそんなハルキライフは当然控えておらず、23区進出の喜びと高騰というか沸騰だろ的なトウキョウシティーの家賃相場への愕然もへて、ワンルームに暮らし、仕事に忙殺される日々。覚えること勉強すべきことに埋もれて「物語の世界に没入!」なんて時間はなくなってしまう。

そして不思議なことに、それから数年して仕事のコツ感ツボ感を見出し時間的にも精神的にもゆとりが出てきた時分には、なんだか小説というものに昔ほど気乗りしなくなっていた自分がいた。大学時代には遠くにあった「社会」なるものに実際に身を置き、くたっと「現実」が寄りかかるようになってから、小説に対して何らか「あくまでこれは小説・フィクション」という感覚を抱くようになってしまった……。今は昔の青春小説然り、ファンタジーじみたミステリー然り、なんと実社会を舞台にしたヒューマン小説に対してすらちょっとその気を感じるようになってしまった。

 

この点、エッセイの舞台はまごうことなき「現実」である。

現実世界における珍事をエキサイティングに描写することもあれば、何でもない出来事に筆者の色眼鏡や感情司り機構が媒介して独自の着眼・気付き・言葉回しでアウトプットされることもあるこのジャンルは、さながら「小説」に対し気乗りしなくなった理由がそのまま反転して水を得たかのようで、めでたくマイブーム認定、というわけなのだろう。

今はいわゆる「メディアに出ている人々」のカジュアルなエッセイばかりを読んでいるが、自身がとても立ち会うことの出来ない世界線を、個性豊かなタレント視点で実況中継なり思い出話なりされる感覚はとても楽しい。皆さんおすすめのエッセイあれば教えて下さい!

 

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こうしてエッセイを読むようになってから、おこがましながら自分も昔ブログという形で自身の目で見て感じたことを発信していたことが思い出され、冬季オリンピック見てたらゲレンデにいきたくなった的なプロを見てウズウズする素人という感じに、またやってみるかーということで今回のブログ開設に至ったわけである。

 

 

 

さて。ここに大きな埋めがたき飛躍がある。

 

 

 

私がハマっているエッセイは、入り口として書き手が既に著名である。

例えば星野源さんなら、星野源ファンというものがいて、それは音楽なり演劇なりから入ってきていて、一定の既存のファンクラスターなるものが間違いなくあって、それをベースとして星野源のエッセイが書かれ読まれ、というプロセスが一般的。

「ファン→文」という矢印であって、「文→ファン」になるというのはあまりメジャーな想定ではないと思うのです、なくはないと思うけれど。

私の場合、ダ・ヴィンチにおいては、長濱ねるさんだ!!!!というファーストリアクションからの実際のエッセイを読み出し、その知性溢れかつ柔らかな文体に一層、長濱ねるさんヒャィア!!!!!とはなったものの、始まりはあくまで、長濱ねるさんだ!!!!!!!!!!なのである。うるせぇな(錦鯉)。

 

翻ってこのブログは完全なるパンピーの匿名ブログ。もうね、ぜんっぜん肩並べるとかじゃないの。比べること自体がそもそもおかしいの。月とすっぽん、や、すっぽん鍋。

 

ただ、願くば、「文→ファン」という逆が実るよう、とんでもないことではあるがこれを少しでも実現できるよう、ゆるっと頑張って続けていこうと思います。

 

 

 

……や、そんなとんでもない領域は頭のすみのすみのすみのお道具箱の中にでも置いておき、

「定期的に何かを書くことが自身の気分転換になる」、これくらいの温度感が良いのかも。

ともかく、エッセイブームの帰結として、思い切りよく船出したこのブログ、これからも徒然していこうと思いますー。